2018年3月25日日曜日

smc PENTAX 67 135mm F4 Macro レビュー(遠方の描写のみ)

また67レンズの各部分の描写を、絞りを変えてピントを変えてじっくり見ていきます。カメラはD810Aを使用してシフトできるアダプターでシフト量最大に設定。絞りはF4, 5.6, 8.0それに11の4段階で、ピントは5種類です。これをレンズの光軸付近から左に向かって4箇所ずつ見ていきます。条件の詳細は別の投稿にまとめてあります。

マクロレンズなので無限遠の描写だけが重要ではありませんし、またこれは他の67レンズレビューに共通しますが同じ種類のレンズを複数精査しているわけではないので、もし飛び抜けて良い(悪い)レンズを見ている可能性もあります。

1, 中心付近
まずは中央です。一番左の列がF4.0で右がF11また、上から下にピントが徐々に手前に動いています。マクロレンズということピントリングの回転角が比較的狭いため、他のレンズのように細かい刻みで精査することができませんが、それでもまだAFレンズに比べれば回転角が確保されているとは思います。
肝心の描写ですが、絞りに関係なく3段目が最良のようです。F5.6あたりでほぼOKで、できたらF8.0という感じです。



135center

2, やや左
ちょうどD810Aでシフトしなくてもしっかり使うような領域です。F8.0からようやく実用で、できたらF11まで絞りたくなるような描写です。上から2番目か3番目か、たぶん2番目のほうが少しだけ良い描写です。

135near

3, さらに左
これだとシフトしないD810Aでギリギリか、それか645Dでギリギリくらいかもしれません。いずれ考慮すべき領域です。開放では光量がかなり落ち込んでしまいますが、F5.6からは良好です。F5.6がF8.0やF11よりも明るく写っていますが、他の位置でも同様の傾向が見られます。シャッター速度は正確と思われますので、おそらく実際の絞りがF5.6に到達せず1/3段ほど明るいF5.0になっていたのではないかと思います。
ここはF11まで絞りたい写りです。ピントは3段目あたりが良さそうです。

135mid

4, テスト可能な一番の端っこ(左端)
ここまでくると645Dでも使わない領域だったと思いますが、バケペンに装着して本来の使い方をすれば当然ながら使う領域です。F8.0で可、F11で良という印象で、ピントは上から3段目あたりが良さそうです。

135far


5, まとめ
今回テストした無限遠での特徴を鑑みると、只見線を撮影する際に積極的に使おうとは思いませんでした。D810Aならば同じ135 mmで開放のF2.0からバッチリ使えるアポゾナーがありますし、645Dならば評判のかなり良い120マクロを使うことになりそうです。どうしてもその中間の画角が必要な時は645の120マクロをD810Aにアダプタで装着するのが良さそうです。
これは条件の詳細を記した別の投稿でも触れていますが、この描写だけがすべてではないかもしれません。まずこのレンズで検証に用いた左側の描写が右側などに比べて悪い可能性ですが、シフトの向きを変えてざっと見た印象では極端な差は見られませんでした。次に同じレンズでもシリアルナンバーが違うと写りが少し違う場合があります。最後にこれが一番重要なことですが、このレンズはマクロレンズなので主に近接撮影で描写が良くなるように設計されていると思われます。無限遠で写ることは写るとしても、描写が最適化されている近接の条件と同じような良い写りとは限りません。
このため只見線の撮影で積極的に使わないレンズにはなりますが、少なくとも今回の試写だけを根拠にして135マクロの性能について結論を出すことは避けた方が良さそうだと感じています。機会に恵まれれば他のシリアルナンバーでの試写や、無限遠ではなく1:10あるいは1:5などの倍率での試写もできたら良さそうです。

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