2015年1月5日月曜日

VIA Railway カナディアン号に乗ったよ

2014年クリスマスシーズンにジャスパーへ友達と行ってきました。友達はトロントから鉄道利用で、私はウィニペグで合流する格好でジャスパーへ。帰りは友達がエドモントンで離脱し、僕はウィニペグへ戻ってきましたので、所感と遅れについて言及します。

まずこのVIA鉄道、遅れるのが当たり前です。今回利用した便では
・往路:トロント→ウィニペグ2時間遅れ、ウィニペグ→ジャスパーが8時間遅れ
・復路:ジャスパー→エドモントンが2時間遅れ、ジャスパー→ウィニペグが4時間30遅れ
という有様。出かける前にサスカチュワン(ウィニペグのあるマニトバ州とジャスパーやカルガリーのあるアルバータ州の間)の友達は「ウィニペグからサスカチュワンまでなら1時間30くらい、ジャスパーまでだと5時間くらい遅れるかなw」と笑っていたのですが、見事的中というかもっと酷かったぞwww

ちなみに往路の8時間遅れは尋常じゃない範囲だったようで、7時間程度遅れて到着したエドモントンで2015年いっぱいに再度利用する場合は料金を50%オフにする旨の案内(というか宣言)がありました。


1, 予約
簡単です。VIA railwayの公式サイトに行って出発地と到着地(便名)、クラス、個人情報を入力して予約します。チケットはPDFファイルをスマフォに保存しておけばOK
カナダの銀行が発行するVISAデビットがちゃんと使えました(VISAデビットは稀に使えないお店もある・クレジットカードなら確実)

2, 当日
駅へは出発予定時刻の60分前までに到着すると、突然のchecked baggage宣言にも慌てずに対応できます。今回はEscape(一番安い)クラスなので大きな荷物1つ(158 linear cm)と小さなカバン(44 x 33 x 15 cm)が持ち込めるはずだったのですが、受付できっぷについて訪ねたときに大きな方の荷物を客室内に持ち込み拒否w

仕方ないのでこれは預けました(158 linear cmが各18 kgまでなら2つは無料)。持ち込み荷物の採寸や重量計測はされませんでした。
なお出発時間の3時間以上前から預ける場合は手数料として1つの荷物あたり6ドル取られます。

3, 出発待ち
駅舎の乗り場のあたりでうろうろしてるか、列がもしあれば並んでもいいかも。基本的には先に乗れた方が座席を探しやすいのですが、気合い入れまくって優先搭乗(家族連れや手助けを必要としてる人が先に乗り込む時)で無理矢理乗り込まないようにしましょうw

駅構内での撮影は禁止されているところがあります。たしかバンクーバーやウィニペグは駅員・警備員に止められると思いますので、万が一こうなったらへいへいと言ってカメラを仕舞いましょう。

4, 座席(Escapeクラスに関する記述のみ)
事前の座席指定はなく、係員が空いている席を適当に割り振ります。
・始発駅ではある程度は行き先ごとに車輛を振り分ける ・途中駅でも行き先ごとにある程度は分ける
・人がいる席は座席の上に、しおりみたいなのが挿してあるのでわかる
・これらを適当に無視しても咎められることはほとんどない(空席が十分にある限り)
・友達と途中駅で合流の場合は「一緒だから!」って言えば(空席がある場合)一緒にしてくれる
・グループでボックスを使えるのは予約の段階で3人以上の場合
・手荷物は座席上、足下または車端部(デッキ)が利用可能

2人掛けの座席には2つのパワーアウトレットがあるのでこれが利用できます。ただし機関車の不調があると、このサービス電源が断続的に落ちます。安定した電源ではありません。

5, 検札
駅によって若干違う方法のようですが、主に乗る前にゲートで行う場合と乗った後に検札する場合とあるようです。行き先と乗車券を提示すればOK
パスポートの提示は求められること、まずないそうですが万が一提示できないと正規料金を請求されますし、持ってて損になることはほとんどありませんから家を出る前にしっかり確認しましょう。

6, 料理
Escapeの場合はご飯を別途買います。買いまくります。だいたい一食10から12 CADで、カード類は一切だめ。現金のみなのでコーヒー代(1杯2CADか2.25CAD)を含めて多めに現金を持っておきましょう。列車が遅れまくると遅れた分だけの食事(今回だと1食)と、コーヒーが何杯でも無料になりますw

記憶が正しければ朝は6時30から夜は21時まで営業しています。注文をカウンターで行い、隣のブースでシェフが料理、2分から5分程度で名前が呼ばれますので受け取ります。ナイフやフォーク、スプーンあとマーガリンなどは食堂スペースの端っこに置いてありますので必要に応じて取る感じ。

7, 車内設備
食べるところは先述の通り、お湯が使えるのでカップ麺みたいなのを持ち込むもアリですが、カナダにそんなに美味しいカップ麺ないんですよねw
あと車端部に水を飲める場所があります。24時間いつでも使えて、ボタンを押すとすごい勢いで水が「バシャッ」ってあふれでて来ますので、上手いこと円錐カップに収めてください。
前方から機関車、荷物車、Escape車両x2、その後ろが1F食堂+2F展望車(以降は寝台車両・Escapeクラスの人は入れませんw)

8, 遅れ
一番書きたかったこと、遅延についてです。
トロントからウィニペグに到着の時点で2時間ほど遅れていましたが、もともとウィニペグの停車時間は3時間45(午前8時到着で11時45発)を利用して一気にほぼ定時(20分遅れくらい)まで回復しました。ところがウィニペグの次にデカいサスカチュワンに着くよりも前に大問題が生じましたw

最初はとある信号場で30分以上の停車。これはいつものように対向貨物を待っていただけかと思っていましたが、実は機関車の機関不調ということで修繕していたそうです。結局は1時間ほど止まっていたはず。次にどこの駅だったか忘れましたが1時間30ほど停車。ここまで3時間程度の遅れを以てサスカチュワンに到着するも、今度はエンジニアの労働時間が法定の上限に達したためにさらに3時間ほど停車。これでしっかり6時間遅れてサスカチュワンを出発。あとはもうダラダラ遅れてエドモントンに7時間遅れ、ジャスパーには8時間遅れで到着しました。

3日後の同じ列車はジャスパーに1時間ちょいの遅れで到着したので、奇跡的にほぼ定時w

帰りの列車はジャスパーに定時だったもののエドモントンで2時間遅れ、ウィニペグには所定では20時45到着だったのですが4時間以上遅れで25時10に到着しました。日曜日の夜(日付が変わって月曜日の朝)だったのでバスはなく、タクシー捕まえて帰りました。

9, その他
カナダの貨物は長いです。100両くらいは確実にあるんじゃないか、場合によっては200両くらいあるかも。そんな長さです。だから待つと15分くらいすぐ。あとこの長大編成だからなのか、駅や駅の手前で無駄に列車が前後に移動したりします。意味不明すぎて笑えます。
エドモントンでは後退して駅に侵入しますが、駅そのものがデルタ線の一角に位置しているのでたぶん毎回のこと。小さな駅では荷物車とEscapeの乗降→停車位置を変更して寝台車の乗降みたいなこともありました。

10, 何が面白かったのか
24時間以上ずっと列車で移動したこと、トラブルで8時間遅れになったこと、遅れてるときに車内の子供が「また停車かよw」とか「永遠に着かない!」あと駅での停車時に「どうせ5時間止まるんでしょ」と文句を垂れてたこと(乗り合わせれば分かりますがこの文句はむしろ乗客全員の意志を代弁していたので、不快ではなく愉快でしたw)、8時間遅れでジャスパーに着いて、22時L.O.の(モーテル併設の)レストランにギリギリ間に合ったこと

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