2009年11月18日水曜日

最新のZeissレンズ(for SLR)

一眼レフ用のZeissレンズがコシナ製造の下、ZF, ZS, ZK, ZEマウントとして蘇ったことは記憶に新しいこと。デジタルにも対応する能力を有し、現在では広角18mmから中望遠85mmまで7本とマクロに50mm, 100mmの2本の合計9種類。
描写はどれもすばらしいものです。しかしZFマウントには電気接点がありません。
通称「カニ爪」が付いているZFマウント。古くからのニコンマニュアル機種に対応できるのですが、逆に電気接点が付いていないので最新のデジタルカメラの一部では使いづらいのです。

というのもニコンの場合、上級機種は接点が無くても絞り優先自動露出が使える一方で入門機は接点がない場合マニュアル露出のみとなります。つまり「なぜか」内蔵露出計が利かなくなり、非常に不便となります。人によっては往年のフルマニュアルだと言い張る場合もありますが、しかし多くの人にとっては使いづらい。

この中でZKマウントには電子接点を初期装備。マルチモードには対応して使い勝手は良好。

また最近2.8/21, 3.5/18, 2/28, 2/35と発表が相次ぐZEマウントも電子接点を装備。Exifに焦点距離などの撮影情報が記録されます。もちろんフォーカスエイド(ピント合焦判定)も使えます。

このようにZK, ZEは使い勝手が良く、デジタルにもしっかり対応しています。しかしZFは接点無しのカニ爪付き・・・

相当な要望があったことは容易に想像できます。かくして"ZF.2"マウント(いや、唯単にZFからカニ爪を取って電気接点を設けただけ)が登場しました。これでZF, ZK, ZEの各バヨネットマウントは接点が付きました。描写、操作共に(やや語弊はありますが)デジタル対応に。

なお旧ZFマウントがどうなるのかは分かりません。カニ爪を必要としている人はそう多くないものの、改造は容易です。このことから併売か、もしくは個別対応となるかもしれません。このあたりの柔軟性はコシナの得意とするところだと思います(そもそも同じ光学系で4つもマウントを用意できるだけで凄い。しかもZEマウントは鏡筒の構造が他のマウントに比べて大きく異なるし)。国内発表は未だですが期待したいところです。

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