2009年7月8日水曜日

東西線の新型車両

東西線では「再び」幅広ドアの車両を投入するそうです。

東西線では混雑緩和のために従来に比べて50センチだけ扉幅を拡大した車両を導入するそうです。目的は乗降時間の短縮だそうな。

ここまで読んでピンと来た人は鋭い。そう、現在の形式である05系にも幅広扉車が存在します。それも一部です。全部ではなく05系の中の一部車両が幅広扉になっています。これは実験的に導入された車両で、当時も【乗降時間短縮】という名目の下この幅広扉が登場したのです。

しかし実際には扉が閉まり始めてから完全に締まるまでのタイムラグが大きくなったため駆け込み乗車を誘発。結局のところ再開閉を行わなければならず、乗降時間はむしろ延びてしまったのです。このため最終ロットの05系は扉の幅が初期ロット車両と同じに戻されてしまいました。

この実験が失敗した当時の乗降時間短縮方法に関する結論は「扉幅を拡大するのではなく、車両片面あたり従来幅の扉を6枚設けるべき」というもの。 JRなんかは混雑車両に集中的に6扉を導入しています。山手線に至っては編成あたり2両も含まれます(ただし山手線の6扉車両についてはホームドア設置工事に伴って連結廃止されることになりました)。

さて一度は頓挫した「幅広扉」ですが、今度はどのような結果が出るのでしょうか。

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