2009年6月15日月曜日

SDHCのClass10って何?

もうすぐSDXCが出てくる(見込み)というこの時期に突如として。

Class10

謎です。必要あるのでしょうか。SandiskのExtreme IIIなんかはおそらくClass10に属するはずです(しかし何のアナウンスもない)。そして今までも金パナはClass10を満たしていたように思います。ただClass表示はトップスピードではなくて最低速度に関する表記ですから、今までのものがClass10に属さない可能性はあります。

それにしても今になってどうして"Class10"が登場したのか不思議です。どうやらSD Card Specification Ver 3.0という規格の中にClass10が定義されているのですが、何故この時期に…

動画ユーザは気になるClass表示。より高画質の録画においては重要な指標になります。ただ私はスチルをやっているのでトップスピードがあればいいです(クラス表示はあまり気にしないし、不安定なClass6より安定した、つまりSandiskやToshibaのClass4がいいことも)。

ちなみにClassはさておきSDHCの注目製品は現在値段が安くなってきているSandiskのExtreme IIIです。Amazonで16GBが10,000ちょっとという値段です。ついこの間まで16GBのSDHCなんて安くて1万円くらいだったのに、 Extreme IIIが16GBで1万円です。びっくり。

しかしさらに驚きなのはCFに関していえばExtreme IVがUDMAで45MB/sを叩き出すこと。だからUDMA非対応で30MB/sのExtreme IIIが安いのでしょうけれど。

ちなみにUDMA(Ultra DMA)というのは転送方式の規格で、対義語はPIOです。UDMA mode4だと理論最大転送レートは66.6MB/sになりますが、PIOでは最大のmode4で走らせても理論最大転送レートは16.6MB/sになります。

詰まるところExtreme IVをPIOで走らせると能力が発揮できません。一方UDMAならば能力が発揮できる、すなわち速くなります(より厳密にはUDMAでもCFの持っている能力を引き出せるような機器でなければ、45MB/sという値は得られません)。

以上についてパソコンの自作ユーザーはよく分かっているはずのことです。しかしデジイチについてちょっとかじっただけの人が、PIOとDMAについて分かるはずがありません。各メーカは説明の努力が足りていないと感じます。UDMAだから絶対に速いとか、UDMAじゃないから必ず遅いということにはなりません(機器が対応していなければならないし、相性の問題もある)。

(追記)

サンディスクからClass10対応製品が明らかにされました。本製品以降はシリーズ名を"Extreme"とし、IIIだのIVという表記は廃するということです。

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